10号酵母と高温糖化酒母、栄光冨士を語る上でこの二つのキーワードは外せません。10号酵母が発見された酒は東北地方の蔵元と言うことはわかりますが、現在でもどこの蔵元なのかはわかっていません。
そんな東北ゆかりのある、ふくよかな香りの酵母にこだわり続ける蔵元、それが栄光冨士です。
銘酒 大吟醸 古酒屋のひとりよがり
栄光冨士の代表作に「古酒屋のひとりよがり」があります。これは庄内地方での市販大吟醸の先駆け的存在で、
優雅で美しい香りと口当たりのよさでやや米の甘さを感じさせつつ、サラリとキレていく逸品です。
このような高品質酒を代々醸し出してきました。杜氏は庄内では珍しく南部杜氏で、仕込水は鶴岡の地下水を利用しています。日本一綺麗な水道水とも言われています。
風格ある建物からもわかるとおり歴史は深く、安永7年、加茂屋専之助が酒銘を「冨士」と定め、酒造業を開始しました。
銘柄のいわれは不明ですが、当時数多くあった当地の蔵元の商標には日本の名所を標榜するものがいくつか見受けられますのでそれに習ったものと想像されています。それが富士山に何の関係もない山形に「栄光冨士」なる
レッテルが存在するゆえんであると思われます。
でもこの建物もなんとなく富士山という感じがしますね。
栄光冨士 蔵元紹介
昔からこの地方では数多くある地酒に、誰いうとなくランクがつけられていたようです。栄光冨士の場合はどうかというと、例えば「あそこのしゅうげん(結婚披露宴)は冨士でやるそうだ」とか「今晩の集まりはふんぱつして冨士でやろう」とかいうふうに、その当時から上等酒の扱いを受けていました。
でも名ばかりの蔵元ではないのは酒質をみれば明らかで、代々品質への絶えまない努力を行っており、
現在でも地元産庄内米の一等米を主に、平均60%台に精白し、良い香りをひきだす特別の酵母を用い、丁寧に良心的な「手造り」の清酒醸しています。
ロゴマーク「栄光冨士」は裏から読んでも「栄光冨士」。熱狂的なファンも非常に多い蔵元で、表裏の無い手造りの古酒屋としてこれからもファンを増やしていくことでしょう。
・2002年 番外編
栄光冨士
・1996年 栄光冨士蔵見学
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