東北清酒鑑評会 最優秀賞酒に最も近い酒です。
本来は販売がほとんどない限定大吟醸
斗瓶囲ひ(斗瓶囲い)とはお酒の搾り方を表す言葉です。
一般的な清酒は圧搾機を使って醪(もろみ)を搾って粕とお酒に分離するわけですが、鑑評会出品酒などのごくごく一部のお酒は、圧搾機を使わずに醪を布袋に入れて吊し、落ちてきた雫だけを集めます。
このお酒は斗瓶(とびん 18Lびん)に入れられ、それぞれ澱引きがされます。
斗瓶囲いとはは雫採りとも呼ばれる上記の方法で搾った最高級のお酒を指します。
一般的に市販される大吟醸でも雫採りや斗瓶囲いのお酒はほとんどみることがありません。
贅沢な雫採り大吟醸
庄内でもっとも古くから市販された大吟醸の一つが、麓井の圓(まどか)です。当時から鑑評会での成績が優秀だったのでそれがきっかけで昭和56年に市販された庄内地方の市販大吟醸のさきがけです。
飲み飽きしない辛口の大吟醸として定番人気の逸品ですが、「斗瓶囲ひ」のこの酒は、さらに上のクラスの酒質になります。
澄んだ清流のような味わいが特徴の麓井ですが、搾りに圧力をかけていない分、さらに雑味のない美しい味に仕上がっています。
香りも豊かで、贅沢な造りの大吟醸であることを十分に感じさせるお酒になっています。
名称は「圓なること太虚の如し、余ることなく欠くること無し」という禅語に依頼しています。
保管は冷蔵庫が必須ですが、飲まれる際は温度にご注意下さい。冷たすぎるままでは香りがお酒の中に閉じこもってしまいます。
冷蔵庫から出して5分ほど待っていただくとより本来の旨さが味わえます。
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