酒田の観光名所 飛島(とびしま)
飛島とくれば、何をおいてもまず「釣り」です。 釣り場に通うには、ある程度の体力と時間が必要ですが、酒田の人口10万人のなかで約2万人の釣狂がいますので酒田は日本一の釣天狗の市とも言えます。
それというのも、街の目と鼻の先に、南北突堤と北港という3箇所の絶好の釣り場があるからです。 最上川という大河、新井田川、京田川、赤川、新川という、海水と淡水の交じり合う魚の集まる場所も近くにあります。
酒田では魚釣りを「ザッコ釣り」というので、雑魚と勘違いする旅人もいますが、雑魚どころか、スズキ、クロダイの大物を中心に、キス、カレイ、アジ、メバル、アイナメ、 メジナ、ハゼ等々まことに多彩です。 海魚の王、真鯛の日本一の釣り場、飛島を忘れてはなりません。 マダイの一発も魅力ですが、数となるとクロダイです。
かつて、釣狂人と号した故佐藤垢石、これも故人の福田蘭童ひきいる壇一雄、桂ユキ子等の釣クラブの連中が飛島に渡り、日中赤ダイをしとめた話、井伏鱒二の数回の来港など、釣の話は酒田では尽きることがありません。
また、庄内竿は一種の文化財であるし、日本最初の魚拓が作られたのも、この庄内藩時代のことです。 飛島には海水浴場もあり、プライベートビーチ感覚で楽しめます。