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ST-165エンジン積み降ろし作業編 (1997年10月〜1998年2月)

エンジンが下ろされた状態のST-165。 これからO/Hが始まる。「下ろすのは 楽だけど、積むのがとっても面倒な車だね」と後から聞いた話。 ミッションをドッキングさせたりするときはボディのでっぱり が邪魔をして、ほとんど知恵の輪状態だったとか...。(^^;)


エンジンがなくなったエンジンルームを下から 覗き込むとこんな感じ。みてのとおりのがらんどう。 タイヤをみてみると純正ホイール(14インチ)にBSのVグリッド 195/60-14を履いていたようだ。


チェーンブロックにて吊り下ろされたエンジン。 タービン横のサクションパイプを見てみると中はオイルやら ブローバイやらでべとべとの状態。 タービンもこの時点ですでにご臨終状態で、圧縮の低いNA エンジンのようなパワーはおそらくST-162よりものろい可能性も あったかも。(^^;)


エンジンを左側から見たところ。 タービンのアクチュエーターやら何やらごちゃごちゃ見える。 エンジンは斜め後方に傾いているというのがわかる。 インタークーラー等がヘッド上にあり全高が高くなりがちな エンジンを、低いボンネットに納めるためであろう。


正面助手席側からみたエンジン。 画像では見辛いが、タービンの影に純正オイルクーラーが 装着されている。フロントパイプとタービンにかこまれた 位置にオイルクーラーがあるなんてひどい設計だと思う。 ほんとに冷えているのだろうか? という疑問を持っていたら 案の定、ST-205のときは別の場所に移ってクーラーの容量も 大きくなっていた。最初からそうしてくれりゃいいのに。


ST-165エンジンバラシ編

さて、いよいよ全バラシ開始。 チューナーS氏曰く「カーボンとスラッジの塊」 ヘッドはどろどろ燃焼室は真っ黒けのかなりひどい状態。 この165は65,000km走行時に中古で購入したもの。 O/H時の走行距離は95,000km程度だったがオイル交換は まめに行っていた。 前オーナーがかなりオイル交換をさぼっていたのではないか という予測だったが、ここまで汚いエンジンも珍しいという ありがたくないお言葉を頂いてしまった。 (右下はチューナーS氏の足)


バルブまわりも汚さだけが目立つ。画像では判別不可能であると 思うがIN側EX側ともにカムの軸受け部に潤滑不良によるカジリが 発見される。再使用も不可能ではないがチューナーS氏、 アドバイザーK氏の助言で3S用のNAカムを使用することに。 作用角、リフト量ともにターボ用カムよりも若干のハイカムに なる。 何よりも純正部品なので懐に優しいのがありがたい。


燃焼室もこの有り様。ウォーターラインも汚れが目立つ。 測定した結果ヘッドもゆがみがなく再使用が可能と判明した。 チューナーS氏とアドバイザーK氏によれば3Sの燃焼室形状は 思ったほど悪い形ではないらしい。 いじりようによってはかなり面白くなるのではないかとのこと。


外されたピストン & コンロッド。こちらもこんがり狐色というか やっぱり汚い。ピストン & コンロッドも再使用しても問題無いと判明。 予算に余裕があれば鍛造ピストンも良いのだが、そんな資金がある はずもないので再使用可能なのはありがたい。 バランス取りを行うため、それぞれ測定してみたところ 各ピストンの測定差が1g以内になっていた。 これがこのエンジンの美点なのかもしれないが、チューナーS氏は 削りたかったらしい...。


外されたクランク & クランクケースこの様子だとオイルパンの ストレーナーも詰まっていたか詰まり気味だったのだと思う。 メタルはもちろん再使用不可。 クランクも測定、再使用可能と判明。 これがNGだったら出費は洒落にならないところ。 それにしてもとことん汚い、どこまでも汚い、 このままO/Hせずに走っていたらどんなトラブルが発生したので あろうか。