無濾過

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無濾過って? 【まずは濾過のご説明】 濾過とは搾った清酒に混じっている細かい澱(おり)を目の細かいフィルターなど分離作業をさします。 濾過もさまざまな濾過があります。 主なものは下記の3つです。 ・澱引き濾過 にごり成分を取り除いて澄んだ状態にする濾過 ・活性炭濾過 香味調整のため活性炭を使用した濾過 ・仕上げ濾過 瓶詰め直前の濾過 香味調整のための活性炭濾過は、清酒の中に醸造の活性炭を入れます。 活性炭の表面には無数の極小さな穴が空いており、色や味、臭いの成分を吸着します。 この性質を利用し、清酒の着色成分や雑味成分を取り除くことで、熱や光の影響による清酒の着色や過熟を防ぐことができます。 しぼりたての清酒はうすく黄色がかった色なのですが、活性炭濾過をすることで無色透明に近い状態になります。 一見、良いことだらけの活性炭ですが、使いすぎるのは禁物です。 出来上がった清酒は時間が経つと黄色く色がついてきますが、これをきらって活性炭の量をかなり増やした県もあります。 量を増やしすぎると、当然味も抜けてしまい、薄っぺらな水のようなお酒になってしまいます。 一時期に流行った淡麗辛口の酒は活性炭をとても多く使うケースが有りました。 山形県は活性炭をできるだけ使わず、酒本来の旨味を残しつつ綺麗に仕上げるという酒造りに取り組み、結果として高精白な吟醸造りに辿り着きました。 全国的にも最も活性炭を使ってない県の一つになっています。 【無濾過と濾過どっちがいいの?】 上記の濾過作業を全く行わないお酒が濾過していない = 無濾過 となります。 無濾過と濾過の違いは簡単に言うと、無濾過の酒は同じ酒を濾過したものと比べると酒本来の旨味がそのまま残され、芳醇で飲みごたえのある濃いお酒といえます。 反対に濾過の酒は、雑味なくスッキリと澄んだ味わいが特徴と言えます。 どちらが良い悪いではなく、お好みに合わせて選ぶのがお薦めです。 2,3月は無濾過のお酒が特に多いのですが、これはこの時期にお酒を搾っている酒蔵が多いのが理由です。 できたてほやほやの荒けずりな美味さを楽しんでいただけるように無濾過のお酒が多く登場します。 ぜひ季節の味を楽しんでみて下さい。