山形県独自の酒米『出羽の里』を55%まで精白した純米吟醸
出羽の里は山形県が開発した酒米で、出羽燦々を父にもつ米です。山形県は山形県オリジナルの酒米三部作をリリース予定で、一番最初に登場した出羽燦々は純米吟醸クラスを、もうすぐ登場予定の雪女神は大吟醸や純米大吟醸クラスをターゲットにした米になります。
出羽の里がターゲットにしているのは純米酒クラス。比較的手頃なクラスの米になりますが、なかなか実力がある米です
この新しく登場した出羽の里は心白(しんぱく)の発現率(心白があるかどうかの確率)が高く、またその心白が大きいのが特徴です。
心白があると、麹(こうじ)を造る時に都合が良く、麹菌が心白めがけて菌糸を伸ばしていきます。ただ心白の部分は構造的に脆いため、高精白をすると砕けやすいです。
つまり、酒米として最も優秀な米は心白の発現率が高く、尚且つ心白が小さい米(たくさん精米出来る米)ともいえます。
この出羽の里は心白が大きいため高精白には向きませんが、あまり磨かなくても味わいが整うという意味では、それも優秀な特徴といえると思います。
この米を使ったお酒はスッキリとした口当たりの飲み口になるのが特徴です。
55%という精米歩合は、出羽の里にすればかなり高精白な部類になります。
華やかな香りと、甘さを抑えたスッキリ味はこの精米歩合によるものが大きいと思います。
穏やかでクセの無い味ですので、香りも多少ボリュームはありますが、何か食べながらでも楽しめるお酒です。
自然と量が飲めてしまうお酒ですので、飲み過ぎにはご注意を。価格も魅力的な限定酒です。
今回は1800mlのみの販売になります。
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