酒田醗酵 さくらんぼテレビ取材

2月1日に山形県内で放送される、さくらんぼテレビの取材がありました。

来店されたのは記者の川口さんとカメラマンの大友さんです。
川口さんは以前も当店にテレビ取材で来店されました。

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酒田醗酵にテレビカメラが入るのはNHKの山田さん一行が見えて生中継をしたとき以来です。


ちょうど店頭のお客様も蔵見学中でした。


建物の中も寒いので温かいかっこうで。


大友カメラマンはいろいろな素材を集めています。


放送時間はわずか6分ですが、この日は朝から夕方まで取材と撮影をされていました。


仕込みの準備の部分を撮影しています。


休憩室でも取材。


店頭の様子も。


どぶろく造りを支えたパートナーとして母も答えています。


たいへん丁寧な取材でした。

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編集の様子を川口記者がメールで送ってくれました。
実際の放送は映像・音楽・構成・ナレーションと素晴らしい出来栄えでした。
ここでお見せしたいほどなんですが。(^^;)

取材、本当にありがとうございました。
今後も頑張っていきます。

杉勇蕨岡酒造場 蔵見学

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今日は杉勇蕨岡酒造場の見学に行って参りました。

杉勇は酒田の北隣、遊佐町の山の麓にある蔵元です。製造石数は500石程度と少ない量を醸している蔵元ですが、良質の水が育む銘酒は固定ファンも多くいらっしゃいます。

木川屋では新規取り扱い蔵元として、造りの現場を勉強するためにお邪魔させてもらいました。中央のメガネをかけた知的な方が代表社員の茨木さんです。

さて、杉勇に車で向かったのですがこの日は天気は超荒れ模様。
地吹雪となってしまいました。

杉勇までは酒田の市街地から田んぼを抜けて山の方まで走るのですが、
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視界が...。

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対向車もライトを点けて自分の車の位置を他の車に知らせています。

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一番酷いと視界が10mほど。こうなるとノロノロ運転です。
撮影は全て妻がiPhoneで。

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なんとか到着。(^^;)

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杉勇といえば、この煙突。

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レンガ造りの歴史を感じさせる煙突ですが、もちろん今でも現役です。
釜を使っているときは、ここから湯気が出ています。

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蔵元のある集落です。
ここは山の麓で鳥海山系の伏流水になります。
水質は大変良好でミネラルも多いそうです。

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社長と少しお話しをさせていただいて早速中にお邪魔しました。

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これが煙突の内側です。

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これが煙突の下に位置する和釜です。
ここで蒸米が作られます。

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午後にお邪魔したので、蔵人は明日の準備をされていました。
オレンジの袋に入っているのは擬似米(お米のダミー)です。

杉勇の蒸しは半仕舞いです。2日にタンクを1本のペースで仕込んでいきます。

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釜のすぐ近くには放冷機があります。

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造り酒屋は整理整頓。清潔第一。
毎日洗い物もたくさんです。

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この日はちょうど半切りで山卸作業(もとすり)が行われていました。
この作業を行なっている蔵元も少なくなりました。丁寧に昔ながらの生もとの酒が仕込まれています。

蔵人は全部で8名、うち冬期のみの方が3名です。
杉勇は創業大正12年(1923年)、江戸時代より「鳳正宗」を造っていた蔵元と、酒田の杉勇酒造店が合併してできた蔵元です。歴史は古いです。


茨木社長が見せてくださるのは

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麹室のすぐ隣の枯らし場です。

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麹室も見せていただきました。

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麹蓋もたくさんあります。
材料が手に入らなくなり、どの蔵も大切に使っています。

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こちらは酒母です。

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仕込み部屋もお邪魔します。

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杉勇は開放型のタンクを使っています。
タンクは密閉式(タンク中央の部分の蓋のみが開く)と開放型(タンクがビーカーのような形で蓋が無い)と二種類があります。

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タンクの胴体部分に巻いてある黒いものはウオータージャケットです。この中を水が通ってタンクを冷やします。

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こちらも冷却用のフィンです。このフィンをタンクの中に沈め、ホースの中を通る水によって冷やします。

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早速除いてみます。

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気温も低いので順調に仕込みは進んでいるそうですが、今年の米は溶けづらいそうです。これはどこの蔵元さんも口をそろえて言っていますね。やはり高温障害があったので今年の米は仕込みがたいへんそうですね。

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足場は造りに来ている蔵人の方が作ったそうです。見た目以上にしっかりしています。

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上にも登ってみました。

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圧搾機はこの昔ながらの押し槽(おしぶね)の佐瀬式と、

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薮田式の2つです。
吟醸造りには微妙な調整ができる佐瀬式が良いのですが、部品も少なくなってきて維持がたいへんだそうです。

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杜氏さん自らが機械のメンテナンスをしながら大切に使っています。
杉勇の杜氏は地元遊佐町のご出身で、もう30年以上この蔵の杜氏をされています。

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火入れは蛇管も使いますが、上のクラスのお酒はビン殺菌です。

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出来上がったお酒の貯蔵スペース。

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こちらは原料米。今年は米不足で米の確保がたいへんだった蔵元が多かったのですが、杉勇は安定して確保できたそうです。

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これが神棚! すごいです。
今までいろいろな蔵元にいきましたが、こんなに立派な神棚がある蔵元は見たことがありません。大きさも巨大です。中はもちろん松尾様(お酒の神様です)が祀られておりました。

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神棚のとなりには稲が下げられています。

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ひと通り見学して事務所に戻って来ました。

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茨木社長は平成2年に蔵元に入りました。現在48歳ですが、蔵に入る前は日立製作所のエンジニア(技術屋さん)でした。私も同じパターンです。
先代のお父様が早くに亡くなられて蔵を継がれたそうです。

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この後、試飲を行いました。
私は運転手なので...。(T^T)

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帰る頃には吹雪や止んでいましたが、車が冷凍状態に。(^^;)
帰る前にトイレをお借りしたのですが、戻ってくると茨木社長が居ない...。

どこ行ったんだろう? と思ったら外でうちの車の雪を落としてくださっていました。見た目通りの紳士な方。本当にすみません。

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ということで無事に見学が終わりました。
杉勇の酒に固定ファンが多いのがなんとなくわかりました。酒質は良くも悪くも近年流行のものとは違います。ですが、これが「杉勇の酒」というのがはっきりしていて、たいへん好感が持てました。

香りよりも味、そして旨味とのみごたえのバランス。芯の太いしっかりとしたお酒は今後も異彩を放ってファンに愛され続けると思います。

木川屋も応援していきます。購入ページももうすぐできますよー。

山形新聞経済欄に酒田発酵 みちのく山形のどぶろくが掲載されました

いつもお世話になっている山形の国井酒店さんが取材されました。酒田醗酵にも新聞社かれ電話取材がありました。掲載していただきありがとうございます。

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若浜小学校 書き初め展

娘が小学校の書き初めで金賞をもらいました。
学校の代表の子は市のコンクールに行くようなのですが、惜しくも代表にはなれませんでした。

でも、学校の近くの山形銀行 若浜町支店に貼りだされたとのことで夫婦で見に行きました。

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真ん中のが娘の書です。

ちょっと名前の文字が小さいですが、私より上手いかも。

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台所で指導した妻も嬉しそうです。
今度は娘にのしを書いてもらおう。(^^;)

初孫 特別純米 赤魔斬 参上!

毎年大人気の赤魔斬が入荷しました!
この日はいつも配送を担当されている池田さんだけではなく、後藤営業部長も見えられ納入を手伝っておられました。
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こちらは配送担当の池田さん。

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後藤部長も張り切っています。

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これで半分くらいです。数が足りなくなりそうなお酒ですが、当店では最も多くの数量を確保いたしました。しばらく品切れはありませんのでぜひご利用ください。



初孫 特別純米 赤魔斬 生原酒 限定品

栄光冨士 蔵見学

杜氏が変わり、体制が新しくなった栄光冨士(冨士酒造)の見学勉強をしてきました。

当店スタッフの勉強を兼ねて、妻、山居倉庫店 佐藤、店長 山崎、私の4人で参加です。


久しぶりに訪れましたが歴史と趣のある立派な蔵元です。


鶴岡は酒田よりも雪が多いですね。


杉玉は新しくないですが、新酒はできています。


応接室です。今回は妻と新橋本店 山崎、みなと市場店 佐藤法子と私の4名でお邪魔しました。私と妻以外は初めての蔵見学ですので、たくさん勉強することがありそうです。


こちらが栄光冨士醸造元 冨士酒造の加藤有慶(ありよし)社長。杜氏の交代により造り手が若返ったため、社長自ら現場に入り陣頭指揮を執っています。


数々の賞状は銘醸蔵の証です。


土間にある額はいつのものでしょうね?


客間の隣の部屋です。


仏壇には加藤有倫(ありみち)会長の遺影もありました。木川屋は会長にはとてもお世話になりました。本当にありがとうございました。


土間にある長い棒は加藤清正が振り回したとの伝説の槍です。そうです。栄光冨士の加藤家は加藤清正の末裔なのです。


では蔵の中へ入ります。


社長の奥に立つのは入社二年目の羽田琢さんです。福島出身で山形大学卒業後に入社されました。まだ二年目ですが、将来の造りを背負って立つ方です。かなりのイケメンですよ。


蔵では浸漬作業が行われていました。時計とにらめっこです。


真剣なのは当たり前なのですが、現在の酒造りにおいては原料の前処理は非常に重要になります。


蒸しを行う釜場へ向かいます。


羽田さんどうですか。イケメンでしょう? でもとても真面目な方です。栄光冨士に女性ファンが増えそうですね。


仕込みの日程について説明する社長。
社長が現場にいることによって、蔵人の士気も違ってきます。


釜は一般的な和釜ですが、均一に蒸せるように工夫しています。


放冷機です。連続放冷機ですが、大吟醸等は別の工程で放冷します。


仕込み部屋に向かうエアシューターです。


仕込み部屋(醪部屋)に行きます。


綺麗な顔ですね。


ちょうど搾りを行なっていて、タンクの口に醪を櫂棒で集める作業をされていました。


栄光冨士の仕込み部屋はタンクの足場が板で敷き詰められているので安全ですね。


分析室から出てきた美しい女性は池田さんです。なんと彼女は麹造りを担当されているとか。大吟醸の麹は二時間おきに見るので泊まりになります。その作業もされているそうです。すごいですね。

今回は蔵元のご好意で麹室も見学いたしました。麹室に入ったことがある方はわかると思いますが、そうです一瞬でレンズが曇ってしまい撮影不可になってしまいました。


天井の梁も立派です。


この建物は大正時代の建物のようです。


薮田(圧搾機)から出てきたお酒をごちそうになりました。
ガスが抜けきってないピリピリがありましたが、槽口から出てきたばかりのお酒を飲むと蔵元に来ているんだなぁと実感します。


裏手には冷蔵コンテナもあります。
この隣が製造棟です。


こちらではお酒のラベルを貼ったり製品化作業をされています。
栄光冨士の蔵の方はみなさんお綺麗ですね。顔で採用しているんでしょうか。


瓶詰めのラインです。


社長と製品のスタッフのみなさん。


こちらは製造管理の加藤さん。いいオトコですね。
やはり顔を基準にしているのかも。


南部から造りに来られている「親分」こと佐藤さんを囲んで。
良い雰囲気で酒造りが進んでいます。


蔵を一回りしたら、先ほど洗米していたお酒が水切りの状態で置いてありました。
明日の蒸しに使うのかも。


そしてこれがトイレです。なんとも贅沢な造りのトイレ。


最後に社長と一緒に記念撮影をしました。
新しくなった栄光冨士、経験はたしかに少ないのですが最初の年とは思えない良い酒が蔵から出荷されています。いつもお世話になっている営業の村上さんともお会いできました。庄内美人を思わせる繊細で上品なお殿様のお酒。栄光冨士のお酒はそんなイメージがあります。

新しい体制で今後も美酒を醸してくれると思います。ファンの多い栄光冨士ですが、まだ飲んでない方もぜひ一度お試しください。

加藤有慶社長、蔵人の皆さんお忙しいところ本当にありがとうございました。

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