生もとによる酒造り
生もと造り...、簡単に言ってしまえば、酒母(しゅぼ)を造るときに、乳酸を添加せず、自然の力で乳酸を作り出す造りのことを言います。
これとは逆に乳酸を添加してしまうのが速醸もとです。これは読んで字のごとく、早く醸すことができます。
生もとは速醸に比べ、時間がかかります。昔ながら造りは全て生もとだったわけですが、技術の確立により、今では99%以上の酒は速醸で造られています。
生もとで造るということは、単純に時間がかかることもありますが、時間がかかることに加えて、酒母の育成のコントロール技術の有無で製品に差が生まれます。
また、出来上がったお酒は速醸に比べて、コクがありしっかりとした足腰の強いお酒になります。
このように特有の技術を要する生もと造りですが、この度菊勇が初めて (おそらく市販は初めてだと思います)生もとで醸した純米酒を出荷いたしました。
蔵元初の生もと仕込み市販酒
試飲したところ、菊勇の酒にありがちなはっきりわかる辛口、淡麗な味ではなく、余韻に辛さを残すところが菊勇の酒と感じさせますが、ふくよかな味を楽しめる、面白い味の純米酒でした。
酸度が高く、飲みごたえのある味わいで、逆にこれが原酒だと結構きつくなってしまうかもしれませんが、アルコール度数15度台がバランスがとれていてよいのかもしれません。
温度が上がるとさらにお酒がやわらかくなり味わい深くなりますので、是非一度御試しください。
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